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妊活に向けて知っておきたいこと~からだの準備編~

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妊活に向けて知っておきたいこと、からだの準備編

 

今回は、妊娠に備えて知っておきたい「からだの準備」について解説します。

妊活中の方や妊娠したママだけでなく、男性の方も参考にしてみてください。

妊娠前からの生活習慣の見直し

妊娠に必要なからだの仕組みがうまく機能するためには、男性も女性も、栄養バランスの取れた食事、ストレスや疲労をためない、適度な運動、十分な睡眠といった規則正しい生活が基本となります。

これらすべてを完璧にするのは現実的に難しいですが、日頃ご自身の生活習慣について、「本当はコレ、良くないよな…」「健康のためにはこうしたいな」と思っていることが誰しもあると思います。

まずは、その「いつかこうしよう」に早速取りかかることから始めましょう。

 

この生活習慣の見直し、私はとても重要だと考えています。妊娠・出産・育児はイベントではなくて生活そのものだからです。ここから子育てが始まっていると言っても過言ではありません。生活習慣は、子どもにも引き継ぐことになります。

 

こんな話をすると、「子どもができたらちゃんとします」という声も聞こえてくるのですが、習慣とはそう簡単には変わりません。まして、子どもが生まれた後は慣れない育児にストレスは高まり、心の余裕は持ちにくくなります。

ただでさえ、ギリギリ精一杯育児を頑張っている真っ最中に、慣れ親しんだ心地よい習慣を手放して、生活習慣改善をするのはかなり難しいことです。

だからこそ、妊娠を考えたタイミングで、できるところから始めるのが良いです。

その際は、生活費の使い方なども含めて考えてみてくださいね。

 

また、タバコは男女ともに生殖能力を低下させる要因となるだけでなく、妊娠後の喫煙は、流産や早産のリスクとなります。さらに赤ちゃんの周囲で喫煙することは、乳幼児突然死症候群(赤ちゃんが何の前触れもなく突然亡くなってしまう)の大きな要因となります。妊活を機に禁煙にトライしてください。

 

月経の状態を確認

月経は毎月規則的にきていますか?妊娠に必要なからだの仕組みがはたらいているかを確認するため、また妊娠の可能性が高まる日を知るために、基礎体温をつけ始めましょう。

もし現時点で、月経不順、過多月経、強い月経痛など、何らかの婦人科的な症状がある方は、まず婦人科の受診をお勧めします。

これらの症状には、婦人科疾患が隠れていることがあるためです。

 

妊娠中は葉酸の摂取を心掛けましょう

女性は、妊活スタートとともに葉酸のサプリメントを摂取しましょう。葉酸は、赤ちゃんの脳や神経の発育に必要な栄養素です。

脳や神経は、まだ妊娠に気づかないような初期の段階につくられるので、葉酸が十分摂れている状態で妊娠できるよう、妊活中から摂取することが必要です。

 

妊娠前の検査にはどんな種類がある?代表的な検査を紹介

妊娠前の検査にはどんな種類がある?代表的な検査を紹介

 

  • 子宮頸がん検査-子宮頸がんは、性交経験のある女性ならば誰でもかかる可能性があり、自覚症状も乏しいがんです。「がん検診を受けたことがない」「前回の検査から2年以上空いている」という方は、子宮頸がん検査を受けましょう。

 

  • 子宮卵巣超音波検査-子宮と卵巣に異常がないかを診る検査です。多くの施設では、子宮頸がん検査のオプションとして追加できますので、がん検診の際に一緒に受けることをお勧めします。

 

  • 風疹抗体価検査-風疹はウイルスによって起こる感染症です。妊娠中の女性が感染すると、生まれてくる赤ちゃんに先天異常(先天性風疹症候群)が生じる可能性がありますので、妊娠前に風疹の抗体価(風疹と戦う力があるか)を調べましょう。抗体価が低い場合は、ワクチンを接種してから妊活に入ると安心です。ワクチン接種後は、2か月間の避妊が必要になるので、余裕をもって検査を計画しましょう。また、妊娠を希望する女性とそのパートナーは、自治体の助成を受けて抗体価検査やワクチン接種が可能です。お住いの自治体のホームページをご確認ください。

 

  • 精液検査(男性)-精液検査は、1回の射精で得られる精液の質や量から男性側に自然妊娠が望めるかどうかを調べる検査です。妊活の計画や準備のために、ご自身の精液の状態を知っておくと良いでしょう。

 

  • その他-多くの婦人科では、妊活前の方を対象とした検査メニューを設定しています。上記検査の他、赤ちゃんに影響のある感染症の検査、妊娠に必要なホルモン値を測定する検査など、施設によって検査の内容は様々です。ご希望の方は、興味のある施設のホームページ等で調べてみてください。ただし、検査の結果がすべて異常ないからといって、自然妊娠を保証するものではありません。

 

いかがでしたか?年齢の心配がある、既往歴があるなど、妊活にあたり健康上の不安がある場合は、早めに婦人科や不妊専門の医療機関へご相談くださいね。

この記事を書いた人

宮本裕美子

株式会社MEDI-TRAIN
看護師/助産師/保健師
日本思春期学会性教育認定講師
総合病院、クリニックにて、7年間分娩介助に従事。その後、神奈川県内の婦人科クリニックにて、思春期から老年期まで全ての年代の女性を対象にした看護業務に従事。
現在は、湘南鎌倉医療大学博士前期課程にて、リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)に関する研究を行っている。

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