陣痛って痛くない!?
出産後のママ達からよく聞く体験談で多いことが、
- 出産の流れをもっと事前に知っておきかった
-
どんな陣痛がきて、どういう風に産まれてくるのか知っておきたかった
- 出産時の呼吸法やいきみ方を事前に知っておくことでもう少し楽に産めたと思う
とお話される方はとても多いです。
今回は、陣痛の種類や乗り切り方について解説します。
陣痛とは?
出産の始まり方は人それぞれですが、まず前駆陣痛という陣痛の前段階がきて、不規則な生理痛のような子宮の収縮から始まります。
この陣痛によって、子宮の入り口を柔らかくしています。
ここで、おしるしが出る方もいます。
10分に1回、1時間に6回以上の規則的な陣痛があれば分娩開始の合図となります。
陣痛の圧のピークから次の陣痛の圧のピークまでを「陣痛周期」といいます。
- 子宮口が4〜6cmで陣痛周期は約3分、陣痛の持続時間は約70秒
- 子宮口が7〜8cmで陣痛周期は約2分30秒、持続時間は約70秒
- 子宮口が9〜10cmで陣痛周期は約2分、持続時間は約60秒
になりますが、これはあくまで目安で個人差があります。
陣痛を乗り切る方法とコツ
陣痛と陣痛の波の間には、必ずお休みがあります。
陣痛はずっと痛いものだと思っている方も多いですが、実は陣痛と陣痛の間のお休みは痛くないのです。
陣痛と陣痛の間のお休みのときに、リラックスして力を抜くこと、呼吸をすることがポイントです。
子宮も子宮の周りの骨盤底筋群も筋肉なので、骨盤底筋群を緩めることで広がっていきます。
子宮の入口は、最大約10cm(全開大)なので、そこまではいきみがでてきても、呼吸をしていきみを逃していきます。
そこでいきむと、赤ちゃんが子宮の入口の中で押されるので上手く出てこれないため、しっかりと出口を広げてあげましょう。
全開大になったら、分娩施設によっては陣痛がお休みのときに分娩台へ移動して、赤ちゃんがでてくる準備をしていきます。
そこからは、陣痛に合わせて赤ちゃんと息を合わせながら、赤ちゃんを送り出します。
赤ちゃんの回転の仕方や、陣痛の強さを判断しながら助産師が力の入れ方や抜き方、呼吸方法などの声をかけさせてもらうこともありますが、ママのペースで大丈夫です。
助産師が今、赤ちゃんがどういう状態なのか、進み具合などをお伝えしていきますが、ママ自身も赤ちゃんがどのくらい下にきているかな?陣痛の痛みや、痛むところが違ってきたな。赤ちゃん元気かな?
などを意識しながらお産に望んでいってくださいね。
どうしても力が入ってしまうと思います。
そのときは肩の力をストンと抜いて呼吸をコントロールして、リラックスしていきましょう。
無事のご出産をお祈りしています。
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