健康経営エキスパートアドバイザーにできることは?産業医との違いも
健康経営を効果的に実践するためには、豊富な知識を持った人材の配置も重要です。健康経営に関する資格には、健康経営アドバイザーや健康経営エキスパートアドバイザーがありますが、実際にどのようなことができるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、健康経営アドバイザーおよび健康経営エキスパートアドバイザーは具体的にどのようなことができるのか、また産業医との違いなどについて解説していきたいと思います。
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目次
健康経営を推進するには健康経営アドバイザーが必要?
健康経営は経営手法の一つであるため、資格者がいないと取り組むことができないというわけではありません。ですが、効果的な実践のためには常に最新の考え方をキャッチアップすることが必要不可欠です。そのためには、推進役として健康経営アドバイザーを配置し、社内の健康リテラシーを向上させることが有効な手段となるでしょう。
健康経営アドバイザー・健康経営エキスパートアドバイザーは何ができるの?
それでは、健康経営アドバイザー・健康経営エキスパートアドバイザーはどのようなことができるのでしょうか。
健康経営アドバイザーができること
健康経営アドバイザーの主な役割は、健康経営の普及・啓発です。「健康経営人材の育成・活用を促進」するために、2016年に健康経営アドバイザー制度が誕生しました。
健康経営アドバイザーができることは、主に以下の4点です。
- 健康経営に関する課題の抽出…健康経営に関する説明を行ったうえでヒアリングを実施し、企業にとって何が課題なのかを分析する。
- 解決策の提案…ヒアリングによって明らかになった健康経営における課題を解決するための方法を提案します。
- 解決に向けた施策実行のサポート…具体的な解決策が決まったら、より効果的に施策が実行できるよう専門機関などと連携するなどの対応をする。
- 実行後のアドバイス…施策を実行した後にアドバイスやヒアリングを行います。
健康経営エキスパートアドバイザーができること
健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営アドバイザーよりも深い見識が必要なシーンでも対応可能です。
- 健康経営に取り組むうえでの課題の抽出
- 解決のために必要な施策を企業に提案する
- 実践を具体的にサポートする
といったことは健康経営アドバイザーと共通する事項ですが、健康経営の普及・推進を目的としたセミナーの講師や健康経営のコンサルタントといった業務においても、健康経営の専門家として活躍することができます。
健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザーは産業医とは違う?
健康経営アドバイザー・健康経営エキスパートアドバイザーと産業医の違いは主に以下の3点です。
法令上の違い
健康経営アドバイザーやエキスパートアドバイザーの利用は任意であるのに対し、産業医は、常時50人以上の労働者を使用する事業場では選任することが義務付けられています。産業医を設置しなかった場合は法律で罰せられるので注意が必要です。
取得する免許・資格の違い
健康経営アドバイザーと産業医では、取得資格にも違いがあります。健康経営エキスパートアドバイザーの場合は取得するための条件が多数あり難易度が上がりますが、健康経営アドバイザーは所定の研修を受けて試験に合格すれば取得できる資格です。これに対し、産業医は国家資格である医師免許を有していることが前提です。
業務範囲の違い
健康経営アドバイザーは、アドバイスや提案を行うのに対し、エキスパートアドバイザーはより具体的に各企業が抱える課題の抽出や改善の提案、計画の策定を行うこともあります。産業医の場合は、労働者の健康障害の予防と心身の健康保持、増進を目的とし、健康診断結果のチェックなど医師の立場から指導・助言を行います。
認定者の存在は健康経営の推進力を押し上げてくれる
健康経営アドバイザーやエキスパートアドバイザーの設置はあくまでも任意です。ですが、常に最新の健康経営に関する情報をキャッチアップし自社の施策に活かすためには、認定者の配置が大きな戦力となります。効果的な健康経営の実施を目指すのであれば、健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザーの取得や利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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