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健康経営に関する「ホワイト500」とは?認定のメリットや対象企業

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ホワイト500を目指して健康経営を進める企業の会議室

 

従業員の健康管理・健康増進を経営的な視点で考えて取り組む「健康経営」が注目を集め、実施する企業が増えています。そんな健康経営に関わるうえで必ず耳にするのが「ホワイト500」という言葉です。この記事では、「ホワイト500ってなに?」「取得するとよいと聞くけど、どんなメリットがあるの?」と疑問に思っている方に向けて、健康経営に関する「ホワイト500」についてわかりやすく紹介していきます。

この記事を読むための時間:3分

ホワイト500とは

「ホワイト500」とは、2016年に創設した「健康経営優良法人認定制度」のひとつです。健康経営優良法人認定制度は、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実施している法人を顕彰する制度。大規模の企業等を対象とした「大規模法人部門」と中小規模の企業等を対象とした「中小規模法人部門」の2部門があり、大規模法人部門に認定されたうちの上位500社を「ホワイト500」と呼びます。一方、中小規模法人部門の上位500法人は「ブライト500」と呼ばれています。

健康経営優良法人「ホワイト500」認定のメリット

「ホワイト500」の認定を目指す企業も多いですが、認定された企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、認定されたことでもたらされる主な3つのメリットを紹介します。

①企業のイメージ向上

健康経営を実施する企業は、ホワイト企業という良いイメージを持たれやすいです。「ホワイト500」に認定されれば、優良な健康経営を実施しているということがわかりやすくアピールできるので、単に健康経営を実施しているだけよりも、イメージアップに繋がりやすいでしょう。

 

従業員や求職者、消費者(利用者)、関係企業、金融機関などからの企業のイメージ向上や、社会的評価の向上が見込まれます。

②優秀な人材が確保しやすくなる

企業のイメージが向上すると「この会社で働きたい」という人が増えるため、優秀な人材が集まりやすくなり、求める人材を採用できる力(採用力)が高まります。その結果、将来的な企業の発展や利益増加に繋がると考えることもできます。

③健康経営実施の結果を実感できる

健康経営は実施していても結果が実感しにくいという側面があります。離職率の低下や労働生産性の向上が見られても、必ずしも健康経営の結果であるとは言い切れないため、効果を数値化するのが難しいのです。しかし「ホワイト500」に認定された場合、実施した健康経営に効果があったということを認められたということであり、効果を実感できます。

「ホワイト500」に認定されるには?

ホワイト500に認定されるためには、まず「健康経営優良法人」の大規模法人部門に認定される必要があります。健康経営優良法人に認定されるための手順を紹介します。

対象となる企業

まずは大規模法人部門・中小規模法人部門の対象となる企業をチェックしましょう。

 

 

大規模法人部門

中小規模法人部門(いずれかに該当)

業種

従業員数

従業員数

資本金または出資金額

卸売業

101人以上

1人以上100人以下

1億円以下

小売業

51人以上

1人以上50人以下

5,000万円以下

サービス業

101人以上

1人以上100人以下

5,000万円以下

製造業その他

301人以上

1人以上300人以下

3億円以下

 

従業員数が大規模法人部門に該当し、かつ資本金または出資金額が中小規模法人部門に該当する場合は、大規模法人部門・中小規模法人部門のどちらかにのみ申請することが可能です。

5つの認定基準を満たす

ホワイト500の認定基準は5つの大きな項目に分けられており、認定されるためにはこれらを満たしている必要があります。

 

  1. 経営理念(経営者の自覚):健康経営が経営理念・方針に位置付けられているか、経営者が取り組んでいるか
  2. 組織体制:健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか
  3. 制度・施策実行:健康経営の具体的な制度・施策が実行されているか
  4. 評価・改善:健康経営の取り組みの評価・改善が行われているか
  5. 法令遵守・リスクマネジメント:法令を遵守しているか

 

また、「3制度・施策実行」については、挙げられている15項目の取り組みのうち13項目を実行していることが必須となっています。認定基準は年度により変更があるので、随時チェックするようにしましょう。(参照:健康経営度調査について(METI/経済産業省)

申請する

健康経営優良法人に認定されるためには、申請が必要となります。上記の認定要件の取り組みや成果を調査する「健康経営度調査」に回答し、日本健康会議認定事務局に提出しましょう。審査が行われたのち、認定が決定します。2021年度は1,801法人、2022年度は2,299法人が大規模法人部門に認定され、その上位500法人が「ホワイト500」に認定されました。

ホワイト500認定に向けて健康経営の実施を!

健康経営優良法人「ホワイト500」について紹介しました。「ホワイト500」に認定されると、優良な健康経営を実施しているとアピールできるためイメージ向上や人材確保などのメリットがあります。健康経営に力を入れようと考えている企業は、ぜひホワイト500認定を目指して健康経営に取り組んでください。

この記事を書いた人

伊藤彰浩

株式会社MEDI-TRAIN代表取締役
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー/理学療法士
健康経営エキスパートアドバイザー
スポーツ整形外科でトップアスリートや子どもから高齢者まで幅広い年代に向けたリハビリテーションを経験。
現在は、首都圏を中心にアスリートや産前産後の女性のリハビリテーション、コンディショニングを行っている。
その他、企業の健康経営サポートや医療・介護福祉施設でのリハビリコンサルティングも行っている。

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