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健康経営に関する「ブライト500」とは?認定される方法やメリット

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健康経営でブライト500に認定された企業

 

従業員の健康増進を経営的な視点で考え、「投資」と捉えて戦略的に取り組む「健康経営」。近年注目を集める健康経営に関わるうえで、必ず耳にするのが「ブライト500」という言葉です。そこでこの記事では、「ブライト500」とは何か、メリット、認定される方法について紹介します。「ブライト500って何?」「取得するとよいと聞くけど、どんなメリットがあるの?」などの疑問がある方はぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間:3分

ブライト500とは

まずは、ブライト500とは何なのかについて詳しく紹介します。

健康経営優良法人の中小規模法人部門

「ブライト500」とは、経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人認定制度」のひとつです。「健康経営優良法人認定制度」とは、2017年度よりスタートした、優良な健康経営を実施している法人を顕彰する制度のこと。

 

大規模の企業等を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業等を対象とした「中小規模法人部門」の2部門があります。「ブライト500」は、中小規模法人部門の上位500法人のことで、2021年度の「健康経営優良法人2021」からブライト500と呼ばれるようになりました。一方で、大規模法人部門の上位500法人は「ホワイト500」と呼ばれています。

対象企業

大規模の企業等を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業等を対象とした「中小規模法人部門」の対象企業は、それぞれ以下の表の通りです。

 

 

大規模法人部門

中小規模法人部門(いずれかに該当)

業種

従業員数

従業員数

資本金または出資金額

卸売業

101人以上

1人以上100人以下

1億円以下

小売業

51人以上

1人以上50人以下

5,000万円以下

サービス業

101人以上

1人以上100人以下

5,000万円以下

製造業その他

301人以上

1人以上300人以下

3億円以下

 

従業員数が大規模法人部門に該当しており、かつ資本金または出資金額が中小規模法人部門に該当する場合は、大規模法人部門・中小規模法人部門のどちらか片方にのみ申請できます。

健康経営優良法人「ブライト500」認定のメリット

「ブライト500」の認定を目指す企業も多いですが、認定されると企業側にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、「ブライト500」認定がもたらす3つのメリットを紹介していきます。

①企業イメージの向上に繋がる

「ブライト500」に認定されると、優良な健康経営を実施しているとして企業イメージの向上に繋がります。健康経営に取り組んでいること自体もイメージアップに繋がるものの、その成果や取り組み状況は示すのが難しいものです。

 

「ブライト500」に認定されることでわかりやすいアピールになり、従業員や消費者、関係企業、金融機関からのイメージや社会的評価の向上に繋がりやすいでしょう。

②採用力の強化に繋がる

優良な健康経営を実施している企業は一般的に、「この会社で働きたい」という求職者が増えるため、優秀な人材が集まりやすくなります。求める人材を採用できる力を「採用力」と呼びますが、採用力が高まると、将来的な企業の発展や利益増加が見込めます。

③健康経営実施の効果を実感できる

健康経営は、実施していても成果が実感しにくいものです。従業員の健康度合いや労働生産性の向上などが見られても、それが必ずしも健康経営の結果であるとは言えないため、効果を数値化するのが難しいのです。実施している健康経営が正しいのかという疑問を抱くこともあるかもしれません。

 

しかし、「ブライト500」に認定されれば、優良な健康経営ができているということであり、成果を実感できます。担当者の評価も上がるはずです。

ブライト500に認定されるには?

ブライト500に認定されるには、まず「健康経営優良法人」の「中小規模法人部門」に認定される必要があり、そのうえで上位500法人になる必要があります。ここからは、ブライト500に認定されるために必要なことを紹介していきます。

認定基準を満たす

「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」のどちらの対象か確認するのはもちろんのこと、「健康経営優良法人」に認定されるためには、「健康経営優良法人(中小規模法人部門)認定申請書」への回答項目にある審査基準を満たす必要があります。ブライト500の認定基準は5つの大きな項目に分けられているため、チェックしましょう。

 

  1. 経営理念(経営者の自覚):健康経営が経営理念・方針に位置付けられているか、経営者が取り組んでいるか
  2. 組織体制:健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか
  3. 制度・施策実行:健康経営の具体的な制度・施策が実行されているか
  4. 評価・改善:健康経営の取り組みの評価・改善が行われているか
  5. 法令遵守・リスクマネジメント:法令を遵守しているか

 

また、施策実行として挙げられている15項目の取り組みのうち、健康経営優良法人認定には7項目を実行していること、「ブライト500」認定には13項目を実行していることもそれぞれ必須となっています。

 

さらに、「ブライト500」認定には「地域への情報発信の実態」に回答する必要もあります。認定基準は年度により変更があるので、随時チェックするようにしましょう。(参照:健康経営度調査について(METI/経済産業省)

認定フローに沿って申請書を提出

健康経営優良法人の中小規模法人部門の認定フローは、5ステップです。大規模法人部門の認定フローとは異なるので注意しましょう。

 

  • ステップ1:加入する保険者(協会けんぽ等)が実施する「健康宣言」事業に参加する
  • ステップ2:「健康経営優良法人(中小規模法人部門)認定申請書」を作成する
  • ステップ3:「健康経営優良法人(中小規模法人部門)認定申請書」を提出する
  • ステップ4:健康経営優良法人の認定委員会による審査
  • ステップ5:日本健康会議による認定内定後、正式発表

 

2022年度は中小規模法人部門に1万2255法人が認定され、その上位500法人が「ブライト500」に認定されています。

ブライト500認定に向けて、健康経営に取り組もう

健康経営優良法人「ブライト500」について紹介しました。「ホワイト500」との違いは、ホワイト500は大規模企業部門でブライト500は中小規模法人部門であるという点です。また、満たすべき基準や認定フローも異なるので注意しましょう。健康経営に力を入れようと考えている中小企業の方は、ぜひブライト500認定を目指して健康経営に取り組んでください。

この記事を書いた人

伊藤彰浩

株式会社MEDI-TRAIN代表取締役
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー/理学療法士
健康経営エキスパートアドバイザー
スポーツ整形外科でトップアスリートや子どもから高齢者まで幅広い年代に向けたリハビリテーションを経験。
現在は、首都圏を中心にアスリートや産前産後の女性のリハビリテーション、コンディショニングを行っている。
その他、企業の健康経営サポートや医療・介護福祉施設でのリハビリコンサルティングも行っている。

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