スポトレとは?
地域の子ども達が楽しく身体を動かし、スポーツを通してチャレンジする気持ちや自信を育んでいきます。
様々な世代が集まる社会体験の場、放課後の居場所で、スポーツが持つ「Play(遊び)」の要素に、様々な運動プログラムを組み入れ、挨拶や人の話を聴くことの大切さなどを伝えています。
スポトレで身に付く5つの力
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感謝の心
1 -
思いやりの心
2 -
傾聴力
3 -
チャレンジ精神
4 -
体力・運動能力向上
5
スポトレを始めた経緯
2018年10月、株式会社ぐるんとびーとの共催で「スポトレ」を始めました。
2024年3月までの約6年間、藤沢市湘南大庭で毎週金曜日に小学校や公園で開催してきました。
参加費は無料で、未就学児から小学校6年生まで幅広い年齢の子ども達が集まって、楽しく体を動かしたり様々なスポーツを行っています。
藤沢市で始めた「スポトレ」は、現在、横浜市、鎌倉市、千葉県、富山県、熊本県、その他企業との協業など、全国各地で開催しています。
株式会社ぐるんとびー 代表 菅原健介 様
ぐるんとびーが目指しているのは、「地域を一つの大きな家族に」「人と人との豊かなつながりをつくる」ということです。地域には障がいを持っている子どもや不登校の子どもなど、いろいろな子ども達がいます。スポトレは、そのような子ども達の多様なあり方を認める一つの場になっていると思います。例えば、障がいのある子どもがスポトレに参加したときは、参加者に合わせて柔軟にルールを変更していくことなどの経験一つ一つが、子ども達にとって多様性を認めるという経験になっています。
また、スポトレは地域と連動して行うことに価値があると思っています。地域と連動していることで、不登校の子どもたちや孤立している子どもたちとつながっていくもできる。スポトレが社会的に孤立した子ども達がつながるきっかけになる可能性だってあります。「伊藤コーチがいて認めてくれる。褒めてくれる」そのような体験を通して、子ども達の自己肯定感を育んでいく、そういった居場所が地域にたくさんあることが大切だと思っています。
スポトレは子ども達にとっての社会体験の場です。放課後の時間は子ども達の「生きる力」を育む大切な時間です。学年や学校の違う子ども、障がいのある子ども達が一緒になって遊びます。スポトレを通して子ども達の自己肯定感や多様性を認める心を育んでいます。
スポトレで子どもたちへアプローチ
みんなで楽しく集まって遊ぶ子ども達のサードプレイス
家でもなく、学校でもない、子ども達の第3の場所がスポトレ。子どもは遊びの中で社会性をみにつけていきます。地域と連携しながら子ども達の遊び空間(居場所)をつくっています。
自己肯定感を育む
子ども達にとって遊びとは楽しくて仕方ないものです。楽しいから好きになる。好きだから夢中になってチャレンジする。「できた!」「褒めてもらえた!」という成功体験が子ども達の自己肯定感を育みます。
多様性を育む
スポトレには様々な世代の子ども達が集まります。子ども達がお互いの多様な個性や能力を理解し「多様性を尊重する心」を育みます。
子ども達を支える地域力のエンパワメント
スポトレだけでは地域の子ども達をフォローできません。だからこそ、スポトレを通じて地域の力を強めていくことも大切だと感じています。スポトレは地域づくりです。
意外と答えられない「スポーツってなに?」「 スポーツ=運動+ゲーム 」
スポーツでは「ゲーム(Game)をプレー(Play)する」といいます。
試合そのものがゲームと呼ばれ、またゲームの参加者のことをプレーヤー(Player)と呼びます。
Playには遊ぶという意味があるように、運動+ゲームであるスポーツも「遊び(Play)」なのです。
スポトレでは、スポーツ本来の「遊び」という要素を大切にしています。
みんなで楽しく遊ぶためには一定のルールが必要です。そのルールは子ども達主導で決め、子どもたちの自由な能力とチャレンジ精神を育んでいきます。
スポーツに必要な3つの要素
●プレーヤー(相手・仲間)
●ルール
●審判
プレーヤー、ルール、審判に対して「尊重」することの大切さや、相手に対する「思いやりの心」をスポーツを通して伝えていきます。
地域のお声
湘南大庭地区 青少年育成協力会 会長 細沼惠美子 様
「子ども達が育つ地域を」
「みんなで楽しく集まれる場をつくろう!」と2018年から活動をされ続けて3年。伊藤コーチへの絶大なる信頼と自由の中にも礼儀やマナーがあり、とにかく元気に楽しく体を動かす。上手にできる子がちょっと苦手な子に教える。「今日はスポトレやらないで遊ぶ~!」「やっぱりスポトレやる!」子どもたちの中にもコミュニティがあることがわかる。短い時間の中でもメリハリのある素晴らしい活動である。社会人である我が息子たちも絶対参加していただろうと思いながら子どもたちが走る姿を見て、今後も続けてほしい、この輪が地域全体に広がって欲しいと感じた。「子どもたちが育つ地域」でありたい。
NPO法人 湘南まぜこぜ計画 代表理事 原田タケル 様
「スポトレが地域と連携することの大切さ」
遊びは子どもにとって大切な栄養であり学びです。 楽しいから全力で身体を動かす。自然が相手だったり、友だちとも時には勝ったり負けたり。ケンカもありケガだって多少は当たり前。 ところが、駆け回る野山が減少して校庭や公園でも「あれはダメ!これも禁止」と今の子どもには逃げ場もありません。 スポトレを覗いてみると、そんな遊びを奪われた子どもたちが本来持っている“全力”が、軽やかに蘇ってていくのを子どもたちの息づかい、表情から感じとることができます。
私たちNPO湘南まぜこぜ計画は、そんな遊び果てた子どもたちに駄菓子の差入れや七輪を持ち込んでお餅を一緒に焼いて食べたりする出張寺子屋でスポトレの応援をさせて頂いています。 また反対に伊藤さんに出張してもらって寺子屋ハウスの子どもたちにスポトレを開いてもらったり〜☆ 子どもは誰でも飛び入り歓迎〜♫のさり気ない場作りに共通するスポトレと寺子屋ハウス。全力の子どもたちと一緒に地域みんなを元気にしていきましょ〜♫
湘南大庭地区 郷土づくり推進会議委員
藤沢市縁側事業「こまよせランド」コーディネーター
駒寄市民の家 運営委員 大内由美 様
「いま、地域で起きている子ども達の現状、課題」
湘南大庭地区に住み、介護事業所に勤務しています。この地域に住み暮らし、子育てをしていく中で、何か自分に出来ることを…という思いから街づくりや子ども支援など地域のボランティア活動にも参加させて頂いております。活動を通じて多方面や多世代にわたる繋がりや、地域の課題を感じることがあります。特に子ども、子育てに関しては、親世代である私達が育ってきた時代とは違い、人と人との交流が希薄になったこと、子育てしていく地域環境の難しさ、家庭の経済的な理由なども影響して、子育てしにくい状況が続いているのも現状です。
3年程前から伊藤コーチの呼びかけで始まったスポトレは、親でもなく先生でもない伊藤コーチが年代や個性、住む地域に執われることなく、子ども達をありのままで受けとめてくれています。挨拶や人の話を聴く態度を伝え、その時間に集中して全身を使って表現する子ども達の全力の笑顔や、一人ひとりの成長や変化を見守る親達も学ぶことが多く、自然なかたちで繋がりが広がっています。
スポトレは、子ども達を真ん中に、地域社会の大切さ・温かさを学ぶ「縁結びの場」なのかもしれません。
スポトレ参加者のお母様のお声
スポトレに参加している子ども達の様子、母としてのご感想
菅原有紀子 様
「“スポトレ“って知ってる?」と息子たちが通う小学校や地域で噂が噂を呼び、最近では毎週、1クラス程の人数の子どもたちが集まるようになりました。 3年程前から我が家の息子たち3人も参加してきたスポトレ。習い事ではなく、放課後の遊びに伊藤コーチが加わって一緒に遊んでくれます。でもただの遊びじゃない。毎週子どもたちが自分たちで遊びを考えます。友達の話に耳を傾け、相手の意見も尊重し、そのメンバーで最適なルールもつくる。やってみて違う方法が良いとなれば話し合って変更する。指示されたことをやるだけではなく主体的に参加しているので、スポトレから帰宅した時の子どもの表情はとてもキラキラしていて驚く程です。自ら考え行動することが求められるこれからの子どもたちにとって、そして子どもの教育に悩む私たち親にとっても、スポトレはとても大切な存在です。
富樫里美 様
「海外では小学校にトレーナーや理学療法士がついていて、スポーツを競技的にやるだけでなく、より楽しく安全にできるのです、日本もそんな環境にしたい」そんな風にお話を聞いたのが初めてでした。私も現在小学5年生でサッカー少年団に入団中の娘がいます。伊藤コーチの考え方やお人柄、熱意は親子共に好感が持てました。参加している子ども達は大声で笑い声を掛け合い、それぞれに一所懸命です。子ども達の自転車が散乱している事を気にした私は伊藤コーチへ伝えました。その後、的確に子ども達へ話されていました。そんな場所を継続して作っていってくれている事の感謝を形にと思いメディカルセットを寄付、子ども達と缶バッチを作る時間をもらったりとさせて頂きました。子ども達の未来は環境で大きく変わります。是非今後も応援していきたいと思います。
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